ブルー・デイズの終わり方

第一話 再会

『……知ってるっつーか、幼馴染みです』

　しかし、そんな気持ちは本当にほんの一瞬だけに止まった。

だって今がどうであれ、その事実に変わりはない。鳴海にいくら避けられようと絶対見つけ出して、昔みたいに戻ってやるって俺は強く決めていた。

　だから、この接点はかなり嬉しい誤算だった。

鳴海は中学の頃から生徒会に入っていたらしいから妥当として。まさか俺が副会長に任命されるとは思ってもいなかったから、部長には彼の大好物であるコーラをワンケース贈呈させて頂いた。

『ヒャッハアアアー！　コーラゲットじゃあああああっ！』と、普段冷静な部長が髪を振り乱して喜ぶ様はぶっちゃけ恐怖以外の何者でもなかったが、まあよし。

　そんな訳で今日、放課後。
生徒会顧問である天ちゃん――天堂（テンドウ）先生から、副会長を勤めるにあたっての最終意思確認があるとかで呼び出され、俺は意気揚々と生徒会室へ飛び込んだのだった。

　そこで、一年越しの再会があっさり叶ってしまうとも知らずに。