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次に浮かんだのは成長した捨てられた子供。
五歳くらいだろうか、広場で同い年くらいの子供と一緒に遊んでいる。
そんな微笑ましい光景が、下卑た笑いが響いた直後、一瞬で火の海に変わり果て、悲痛な叫びが響き渡った。
浮かんだ光景は背景は燃えた教会と赤く染まった子供と地面。薄汚れた服を身に着け、赤く染まった剣を持った大人達だった。
その直後、子供の泣き声と叫び声とともに地面から無数の岩の槍が飛び出し、その場に居た大人達を串刺しにした。
おま・・・こんなの見せて俺にどうしろってんだよどっかの誰かさん。
『あーあーあー、応答どーぞー』
ん?誰だ?
『神様の補佐してる・・・あ、俺名前無いや』
・・・で、そのナナシさんが俺に何用?てかここどこ?この映像何!何の目的だよ!
『なんかヒートアップしてるね。まぁいいや、先ずはこの世界から紹介するよ?
この世界は君の居た世界『地球』とは別の世界、名前は確か『ファレインスト』詳しい意味なんて知らないから聞かないでな。
理由は・・・怒らない?』
怒らない起こらない。
『この世界の君。つまり『フィレンツェル・ル・グレイス』って言うんだけど。
その彼が死んじゃってね、魂が同じ君を呼んだわけ』ちょっと待て、
魂が同じ?
『そうだね・・・別次元っていうか別世界の君って意味』
で・・・この・・・なんだっけ?フィレン・・・?
『彼の愛称で呼んであげて『ルル』って言うんだ』
どこの黒の騎士団だよ・・・てか地球の俺は!
『魂のコピーを入れておいたよ』
・・・こっちにコピー入れてもよかったんじゃね?
『それじゃつまらないだろ?』
神補佐てめぇ。
てか少しは背景の映像止めるとか無いの?
『無い』
てめぇ。
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