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霞む目を擦ろうと手を挙げると指の間から、一枚の白い羽根が落ちた。
「は、羽?」
僕の脳内メモリーが高速処理を行い、夢の中で羽を掴んだ記憶を抽出した。
「嘘だろ!夢じゃなかったのか!?」
慌てふためき、頭を掻き散らしながら振り返ると―、
『おはよう、佐原 愛琉斗。今日からアナタは私、天使エルマのマスターだ』
扉の前に白き羽が生えた両翼を持つ男が立って、漫画を読みあさっていた。
こうして、無理やり?望みを叶えた事による契約?
分からないが声の主、天使エルマのマスターとやらにならなければならなくなったのだ。
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