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「仲良くしてちょうだいね。」
背の高い男は道案内をしてくれた女の人がそう言って初めて、僕の存在に気付いたらしく
僕に視線の集点を合わせてきた。
そして目が合った瞬間に
「………………!!」
目をこれでもか!ってくらい見開いて、驚かれた。
そしておもむろに僕の顔を両手で包んだら、良く見えるように上を向かされる
………………いや、驚きすぎ驚きすぎ
んな何かを確認するようにジーッと見なくても………
「じゃぁ、さようなら」
ようやく背の高い男に顔から手を離して貰った直後。
そう言って一度も表情を変えなかった女の人は、来た道を戻っていった。
二人っきりになった僕らは、会話もなく視線を交わす
「………入れ」
そう遠慮がちに言われたから
「………………あぁ」
そう、遠慮がちに返しといた
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