僕とリュー

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どうやら僕は、椅子に座ったまま眠っていたらしい。 目を開けたら、オレンジの夕陽が部屋に射し込んでいた。 傍のベットに居たはずのリューもいない。 ……そんなに、僕は疲れていたのだろうか 夕方まで眠ったのは初めてだった為、微かながら驚く。 「………………お腹、空いた。」 朝も昼も、寝過ごしたため食べていない。 僕はとりあえず椅子から立ち上がろうと、身体を動かそうとする。 すると、僕の身体に毛布が掛かっていることに気が付いた。 ……なんだこれ こんなの、いつの間に……… …あぁ、リューか。 そう結論に辿り着けながら毛布を手で掴み、ジッと見つめていると ――ガチャッ どこかに行ってたらしいリューが、帰ってきた。
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