72人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
この部屋に来て半日、
すでに現れ始めたこの変化を、僕は抵抗なく受け入れている。
けど、まだまだ『どうでもいい』という感覚は消えていない。
何でもどうでもいいから素直にここの暮らしを受け止め。逆らわずここに居る。
「ごちそうさま」
……食べてる間にリューがめっちゃ見てきたのが気になったが、何とか食べ終えた。
満腹になった僕はリューに言われたから食器を台所に下げ、
再びあの椅子へと戻る。
すると、目の前にタオルと着替えを差し出された
受け取ってからリューを見ると、顎で風呂場をクイクイっと指す。
風呂に入ってこいと言ってることに気付いた僕は、
再び椅子から立ち上がり、風呂場に向かった。
――ガチャッ
風呂場のドアを開けたらトイレと洗濯機があって、
その横にカーテンを仕切ってシャワーと浴槽があった。
最初のコメントを投稿しよう!