僕とリュー

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僕には、ここに来なければ到底出来なかったであろう生活。 『これが日常』 『これが当たり前』 『これが普通』 僕たち以外のちゃんとした人間は、そう言うんだろうか…… 「……………………」 もしそうなのだとしたら。 ………普通が一番難しく、幸せだ。 って、僕は言うんだろうな……………… ――ブクブクブクッ… もう一度お湯で遊ぼうと、水面をブクブクする。 ………すると何の断りも無く、リューが突然風呂場に入ってきた。 リューは特に何の反応も見せずに、ただリューを見つめた僕を見ては 無言の無表情で僕の頭をペシッとはたいてきた。 あ いてっ……………… 僕は直ぐに目線を上げ、もう一度リューを見つめてやろうとした………………………途中で 「………………あ」 ――クラッ 視界が歪んで見えてる事に、気が付いた。 これが俗にいう、『逆上せた』……………… へぇ…… これまた初めての体験に、ちょっとだけ心の中で驚いていると……………… 「ばか」 無表情のリューに、そう言われた。 「………………」 ………いつまでも風呂から出てこない僕を、 リューは何で気に掛け、こうしてここまで来たんだろう ………分からなかった。 他人の為にこんなことをしているリューが 僕の瞳には、とても不思議な人に映った。
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