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そう思ってしまうこの感覚は、どうしようもないのだろう
自分の心がどれほど冷たいのかは、自分が一番分かっている。
本当に生きているのかも分からないほど、感情が小さなこの自分。
何者かも分からない僕は、誰かが居ないと何も出来ない。
命令されないと、教えて貰えないと
僕は生きていけない。
だって所詮僕は、人間じゃないんだから。
――………ドンッ
………リューが止まったことに気づかずそのまま歩いていたため、僕はリューの背中と激突する。
『何やってんだ』みたいな目で僕を見てきたリューをスルーして、リューの前にあるものを横から覗き見た。
そこにあったのは、お目当てのリンゴ。
ついでに周りを見渡せば……………結構町の端の方に来ていたらしい
直ぐそこに、さっきまでは遠くにあった森が見えた。
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