僕がしたこと。

分からない事

「………………」

僕はいったん紙袋を地面に置き、散らばったリンゴを一個一個拾う

ある程度拾えたら紙袋に入れ、もう一度周りを見渡した。

見てみれば、森の方に二個落ちている

どうやら、それで最後みたいだ

――ｻﾞｯｻﾞｯ

寒い両手をポッケに突っ込み、地面を踏みしめながら森の暗闇の近くまで歩く

――ｻﾞｯ。

１つのリンゴの前で立ち止まり、片手だけポッケからだして拾い上げた

泥が付いてしまっているリンゴの表面を見て、勿体無く思った

「…………………………」

そのまま２個目のリンゴも拾おうと、歩き出した所………………

ふと見た地面に、白い線が書かれているのに気が付いた。

それは町と森とを分けるかのようにひかれていて…………………………

「…………ｴｰﾁ！！」

森の方に居た僕は、そんな初めて聞くﾘｭーの声に微かに驚きながらも……………ﾘｭーの方を見た。

そして、それから気付いた

すぐ真後ろに居る、何かに。