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振り返った僕の後ろには、大きな獣。
もう何をしても、逃げられない距離だった。
――グイッ!!
狼みたいな獣が大きく口を開き、襲い掛かってきたその時に………………………引っ張られた腕
持っていたリンゴが落ち、僕は引っ張られた勢いのまま地面に倒れる
突然きた体の衝撃に、思わず目を閉じてしまう
「………………!」
そして目を開いて見て、驚いた。
「グルルルルル……………」
――ポタッ ポタポタポタッ……………
大量の赤い血が下に落ち、地面を染めていく。
その血は、リューの身体からとめどなく流れていて………………
「………え…………………」
何が起きたのか、分からなかった。
巨大な狼は、リューの左肩に噛みついていて
リューはまるで僕を守るかのように、狼と僕の間に立っていて。
「………………」
この人は
何をしてるの?
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