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素子は本を開き、続きを読み出した
が、何かを思い出したように本を閉じ、大山の方へと向き直った
「なぁ、部長はどう思う?」
「オレも可愛いと思うよ。うん。」
「…何を言ってるんだ?私が聞きたいのは嘘をつけないのが不便かどうかについてだぞ?」
「え?あぁ!そっちね!そりゃ不便なんじゃない?嘘つける方が何かと便利だよ。正直者が馬鹿を見るって言うじゃない?」
「つまり真実は隠した方がいいということか?」
「うーん…そういう言い方されちゃうと…全肯定は出来ないかな。やっぱケースバイケースってやつじゃない?」
「そうか…うん、分かった。」
素子は本の続きを読み出した
「あのさぁ…ずーっとお前の宣言待ってるんだけど…」
「あぁ、悪ぃ!えーっと…」
大山は一度真っ白になった頭にメモされた数字を再びたたき込んだ
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