挑戦状

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「賭けるってどういうことだよ」 「あー、ごめん。言い方が悪かったね。俺が勝ったら…まず1つはこの部屋への出入りをこれからも自由にしてもらおうかな。そしてこっちが重要。君の口から負けたということを素子ちゃんにハッキリと伝えてもらう」 「それが何になるのさ?」 「さっき彼女が言ってたじゃないか。少しは興味が湧くってね。少しでもプラスになるならなんだってするさ。まぁ君への信頼が薄れるというのも大きいかな」 「元からそんな信頼なんてないさ。んで、オレが勝ったらどうなるのさ?」 「俺は素子ちゃんを諦めて、この部室には入らないようにする。極力接触も避けよう。そしてさらに、このチケットをプレゼントしよう。どうだい?悪くない話だろう?」 大山は考えこんだ。 「よし、その賭け乗った!」 答えたのは上田だった 「ちょっと待てよ!何でお前が答えんだよ!」 「じゃあ何か?素子さんが他の男に口説かれてるのを黙って見てるわけか?」 溝口がたたみかける 「ここで引いたら男が廃るよぉ~?」 渡邉がトドメを刺した 「あー、やってやるさ、やってやるとも!」 「そうこなくっちゃ。で、肝心の勝負方法なんだけど…」 「悪いが先に言っておくぞ。運任せな勝負とか技術的な差が出る勝負は無しな」 「もちろんそのつもりさ。じゃんけんで君に勝つのは簡単だ。でもそれじゃ意味がない。道場破りってのは相手のフィールドでするもんだ。そうだろ?」
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