933人が本棚に入れています
本棚に追加
雪兎side
男同士が普通の学園、濃い日常を抜けて今日くらいリラックスしたかった僕はとあるレストランにやって来た。
このレストランは最近見つけた場所で、雰囲気が良く落ち着ける空間が気に入って学園を抜け出してはよくここに来る。
雪兎「あれは…別の制服ですね」
外の景色がよく見える窓付近の席に着けば、あまり見た事ない深緑の色の制服を着た男子生徒がいた。彼の容姿は周りの人を釘付けにするには十分過ぎるくらい整っている。
中性的だけど、美人というよりはかっこ可愛い感じで目が垂れていて姿勢をまるっこくしている。耳にかかる癖っ毛だらけの栗色の髪、それにどことなく慄先輩に似ていた。
外見、というか雰囲気が。
雪兎「…………」
彼の隣に座り、メニューを開く。一人用の席に座っているという事は、一人でここにいるのだろうか?それとも誰かを待っているのか……
まぁ、関係ないので僕はメニューから何にするか考える。
じぃ………
………気のせいか、視線を感じた………しかも隣から
「……………(じぃ……)」
雪兎「………なんですか?」
視線を無視しても良かったが、いつまでも見つめられるのも鬱陶しかったので声を掛ける。
最初のコメントを投稿しよう!