学園

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俺は神流学園高等部の2年生の高岡 進司だ。 学園ではいわゆるヤンキーのようだが、他校と比べるとかなり弱い… 「進司~!サボるな~」 また担任の先生だ。 なぜか常に俺の居るところに走ってくる。 運動神経がないのかかなり走るのは遅いが… 「なんだよ。今日は頭痛いから授業受けるのしんどいんだよ。ほっとけよ。」 「出来るわけないだろ!これで何日連続だバカヤロー!!」 「二日だよ!!たったのな!!」 「二日もの間違いだバカヤロー!!」 みたいな会話を毎日のように繰り返している。 正直うんざりだが… 「進司くーん。一緒にお昼食べよ~。」 「いいぜ。ここでいいか?」 「うん♪」 これは幼なじみ兼彼女の天川 琴音だ。 「と言うことだ。授業は終わったから早く担任の仕事しに行けよ!!」 「くっ…」 琴音はいつもいいタイミングで来てくれる。 学園ではかなりのアイドルだが本人は自覚がないようだ。きっと俺がいつも隣に居るから男は近付けないのだろう… 「今日もサボったの?よくやるねぇ。私は成績取れないから勉強しなきゃいけないよ…進司君はなんで賢いの?」 「成績さえ取れば先生は何も言えないからさ。サボったりしても大丈夫なんだよ。」 とても可愛い笑顔で聞いてくる琴音にこっちも笑顔で答える。
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