―生活―

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私は昔亡き母に、 人は…特に女は、一日の出来る事は、 全てながらで熟せる( こなせる)様に為らな ければ、『一人前』とは言えない…とよく言われていました。 六歳にも為らない娘の私にです(笑) マイペースのんびり型の私には、 何の事か理解出来る筈等なく 当然の如く母の容赦無い『躾』の的でしたね(笑) 母が言いたかったのは今ならわかります。 一日の時間を有効に使いなさい、 朝起きたら(女ならば)まずは釜戸(炊飯器セット)に火を入れ、 その間にお風呂の残り湯で、洗濯、トイレ掃除…。 そして炊ける間際から朝ごはんの支度。 これだけの事が2時間で熟せる様に為れなければ、 どんな事が起きても対処出来る女(人間)には為れない…と言いたかった様です。 愛情表現不器用な母は (あんたもだよって言われそう(笑)) 何時も何か私に言う前に『あたしは無学』だから…と言います。 その『無学』だと言う母が生きて来た中で、 身につけた学問が、 時間を上手く使い熟す事だった。 そしてそれを娘の私に不器用ながら、伝えて行ってくれた。 そんな気がします。 上手く使い熟せては居ないけど(笑)
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