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ママが座るソファーの隣に腰掛けて、俯き加減に話した。
「ママには話してなかったけど…ってゆうか、あたしもさっき知ったんだけどね、真尋君と湊君、高校のクラスメートで、しかもライバルだったって…」
ミネラルウォーターのペットボトルを握る手にギュッと力が入った。
「あ~そうゆうことね。」
クスッと笑い、ママの手があたしの肩に優しく触れた。
「何落ち込んでるの?雛は真尋君が好きなんでしょ?それなら何も気にすること無いじゃない。湊君は、あなたのお兄ちゃんなんだから、妹の幸せを壊すなんてしないわ。それに…ウフフ…」
また何かを思い出したように笑うママ。
「それに?」
「妹離れのチャンスだと思うわ。」
それもそうだ…なんて。
でも…お兄ちゃんが反対したってあたしは先生と結婚したい!
でも…お兄ちゃんと喧嘩したくない…
はぁ…先が思いやられる…
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