2349人が本棚に入れています
本棚に追加
マンションに着き、あたしは一度部屋に戻り、制服を脱いだ。
「もう、この制服も着ないんだよね…」
ひとり呟き、着替えを済ませた。
―ピンポーン
先生の部屋のインターホンを鳴らした。
「どうぞ!」
「おじゃまします!」
リビングのソファーに座ると、先生はお揃いのマグカップにコーヒーを注いでくれた。
「はい。コーヒー」
「ありがとう。」
少しの沈黙…
「ねぇ、先生?」
「あのさ、雛?」
ふたり同時に話しかけた。
それがまた、妙に恥ずかしくて、照れくさい。
「雛から先に言って?」
「う…うん。」
最初のコメントを投稿しよう!