お互いの家族

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「あ!忘れてた!」 あたしバカだ… あの人のこと忘れるなんて… 「どうした?」 「あたしの家族…もう一人いたんだよね…」 「はぁ?なんで家族の事忘れてんだよ…」 そう言って笑う先生。 「できたら思い出したくなかった…」 お兄ちゃんの存在… 「お兄ちゃんがいるの。しかも先生と同い年の。今はニューヨークにいるけど、先生のこと知ったら、仕事放り出して帰って来ちゃうかも…」 あたしの台詞に多少苦笑いを浮かべる先生だったけど、なんだかその表情が変わっていった。 「雛?雛の兄貴の名前…なんてゆうんだ?」 「神崎・・・」
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