学生ホールの懲りない面々

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悪乗りした高田君がまくしたてる。 ちらりと周りを見ると近場のサークルの連中の視線を一気に感じた。 「いや、だから、杉山!あんたこの前説明したっしょ?」 「えへっ、だって面白いじゃないですか。 それに、ここまで噂が広まったら諦めるしかないですよ。」 杉山君は眼鏡の奥で瞳を輝かせた。 ああっ、今にあたしは名古屋周辺の暴走族を全て壊滅させることになるんだろうな・・・。 そう思っていると杉山君が言った。 「ハリコフで深雪さんが僕に勝ったら、真実を話す伝道師になってもいいですよ。」 わかった、あんたには勝てない。 橘先輩が「俺はあいつにだけは勝つ自信がないんだよなあ。」と言っていた杉山君だ。 あたしごときがどうこう出来る相手じゃあない。
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