学生ホールの懲りない面々

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「バイトがありますんで、16時か、16時半位までで良ければ。」 「いいよ。」 あっさりと、信康さんは言うと、あたしを塚本さんの前に連れて行った。 「塚本さん、水口君は用があるんでダメでしたけれど、江草君がバイトまでの間ならプレイしてくれるそうです。」 塚本先輩・・・。初めて会う人だが、印象は良くしておくに越したことはない。 D&Dという、ノルマンジー上陸作戦を扱うゲームなら、きっと橘先輩と接点のある人に違いない。 ならば・・・点数は稼いでおかなくちゃ。 将を射んとすれば、まずその他大勢からよ。 「初めまして、江草深雪といいます。よろしくお願いします。」 あたしは、猫どころかキティーちゃんもかぶって可愛くお辞儀をした。
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