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塚本先輩は、漫研というよりは空手部か少林寺拳法部にいそうな感じの人で、ギョロリと目を見開くと、意外や意外、ものすごく優しい声であたしに言った。
「あっ、どーもー。塚本です。時間、大丈夫?」
「はっ、はい、16時半位までなら。」
あたしは、信康先輩が引いてくれた椅子に座りながら答えた。
塚本先輩は少し腕を組み、信康先輩に言った。
「信康、じゃあ今日はキャラクターを作ってもらって、導入だけにしとこうか。」
「そうですね、続きは、又ということにして。」
信康先輩はキャラクターシートを取り出すとシャープペンと消しゴムを添えて、あたしの前に置いてくれた。
キャラクターを作る?ロンメル装甲兵元帥やモントゴメリー大将、マルクス歩兵大将の立場はどうなるのだろう。
ありゃりゃ、そういえばボックスもマップもない。
もしかして、ボードゲームじゃあなくて、RPGなのか。
あたしの心はざわついた。
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