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先輩、ここは0スッテプで。」
「えっ、深雪ちゃん、それでいいの?」
先輩は、コーヒーメーカーからあたしのカップにコーヒーを注いでくれながら珍しくびっくりしたような顔をした。
なーに大丈夫、大丈夫。
あたしだってこのエポック社のバルジ大作戦は、ソロプレイもしてるし、前にS研の後輩の杉山に付き合わせた時もそこそこ頑張ったし、(サドンデスで負けたけど。)きっと大丈夫。
橘先輩は、「砂糖は2つだったね。」と言いながら、あたしのカップに砂糖を入れてくれた。
今年、合気道部の合宿で行った長野の白馬で買った可愛い狐の絵が描いてあるマグカップだ。
勝手に先輩の下宿に居候させてもらっている。
実に羨ましい奴だ。
「OK、深雪ちゃんがいいならゲームを進めよう。
次はPanzer Lher(装甲教導師団)の戦闘結果の解決だね。」
先輩はそう言って、あたしがこの前プレゼント(?)した100円ライターで両切りのキャメルに火を付けると、紫煙をゆっくりと吐いた。
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