ミューズ河は遠かった。

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ゲームを二人で片付け終わると先輩が言った。 「深雪ちゃん、敗因は、第1ターンのAPを有効に使えなかったことだと思うよ。 損害が出ても第14機甲騎兵を潰して、第2移動フェイズでこっちの戦線深く侵攻しなくちゃ・・・。 ところでまだ、時間大丈夫?」 あたしは、ドキッとした。 いや、まさか、その・・・いきなりですか? 「深雪ちゃん今日は頑張ったから、少し遅いけれど晩御飯おごるよ。 「ムサシ」でいいかな?」 「はい、いただきます。」 ちょっと拍子抜けしたが、あたしはほっとした。 難攻不落の先輩に蟻の一穴を見たような気がした。 「じゃ、いこうか。場所は分かるね、多分僕の車より、「深紅の稲妻のVT」の方が早いと思うけど。」 「い、いやそんな事ないです。」 ああ、変な噂が尾鰭どころか空まで飛んで火まで吐いている。 今にM-66みたいなオプションも付くだろう。 あたしは、つとめて可愛く笑った。
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