壊れた私

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晴彦は月に数回出張に行くことがあった。ほんの2日程度の留守。今までは何もなく過ぎていた。 しかし、今回は違った。 私は晴彦以外の男性と一夜を共にした。 自分でも信じられない。 いくら寂しかったとはいえ、一日も我慢できないなんて。 あんなに晴彦に愛情をもらっていたのに。 他の男と別れた時の嬉しそうな晴彦の笑顔が脳裏に浮かぶ。申し訳ない気持ちでいっぱいになる。 しかし一方で、この一連の心の動揺を誰かの人肌で落ち着かせたいと思う自分がいた。 私は、壊れている。
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