再会

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病気だと頭では認めたものの、セックスに依存しているという事実を例え医師にでも他人伝える事に躊躇し、診察にすら行けていなかった。 参考書やインターネットを使って「性依存」という診断名を見つけた。 (精神疾患か‥) 解ってはいたものの実際に目の当たりにしてみると、ずん、と重いものがのしかかったような気持ちになった。 精神疾患に偏見があったわけではない。「心の病気も体の病気も病気は病気。治せるものはきちんと治して楽になりましょう」と、精神科受診を嫌がっていた鬱傾向の患者さんに説明したこともあった。その時は心の底からそう思っていたのに。  (今ならわかるよ。皆、辛かったんだなぁ)
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