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人称(見づらいからあとでページを分ける)
まず、どの方法で書くかを決める。
◆一人称
・すべてを語り手の目線で
主語は私、俺、僕など。
語り手以外の心理描写や、語り手の目の届かない部分を書いてはならない。
他人が考えていることは分かるはずがない。
語り手が初めて訪れた町や、気絶している間のことを書いてはならない。
しかし、これらは厳密な意味での一人称なので、小説では町の成り立ちのような解説が挟まれることもしばしばある。
読み手が不自然に思わない程度なら、形式を乱すことも時には必要である。
・解説は自然に
語り手が子供の場合、語り手の知識に無いことを主人公の目線で書くのは不自然。
形式を崩して解説を挟むのも手だが、知識を持っている登場人物に語ってもらう方が自然である。
・視点の移動
章ごとに主人公と脇役の視点を変えることで、主人公以外の心理描写を書くことができる。
・メリット
葛藤する心と細かい動作の描写がしやすいので、恋愛やホラーに向いている。
初心者向きといえる。
・デメリット
キャラクターの感じ方と、読者の感じ方に違いが生じることが多い時、感情移入できない読者にとって、その物語は面白くないものになってしまう。
●三人称
・視点の種類
登場人物は彼、彼女、青年、少女、太郎(名前)等で呼ばなければならない。
以下の三つの視点に分けられる。
・一つはカメラの目線
主人公を含め心理描写は一切無く、表面に現れたもののみ書ける。
「彼はいらついている」ではなく「彼はいらついた様子だ」となる。
登場人物の感情を直接書けないため、基本的に淡々と進んでいく物語になる。
・二つ目は一人称の目線
三人称一元描写といわれる。
カメラの目線に加え、誰か一人の心理描写を書ける。
視点の人物が見聞きできないことも書けるのが、一人称視点との違い。
一人称の「俺」を「彼」に変えただけのような感じになる。
多くの小説で使われている手法。
(例)
彼は彼女に恋をした。彼女の好きな人は誰だろうか。
・三つ目は神視点
三人称多元描写ともいわれる。
全ての人物の心理描写ができる。
読者を混乱させないよう心理描写を書き分けるのは、かなり難しい。
(例)
彼は彼女に恋をした。しかし、彼女には他に好きな人がいる。
●二人称
主語はあなた、諸君、君など。
手紙や演説の場面で使われることが多い。
読者は登場人物に語りかけられたかのように感じる。
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