目醒めの時

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「そ、そんなわけないじゃん。」 「そうかそうか仕方ない奴だな。」 マキはソラの頭をわしゃわしゃした。 「わしゃわしゃするなー。」 「あはははは、じゃあうちはここで、じゃあね。」 「バイバイ、プレゼントありがとう。」 (マキって本当に良い奴だよな…。) マキは中学生の時に転校してきてすぐ意気投合して友達になって 今では親友になってる。 マキとは大人になっても ずっと親友でいたいとソラは思っている。 「ただいま。」 チーン 仏壇の前で今日の出来事を 報告するのがソラの日課。 この仏壇はソラの両親のものである。 「今日マキが誕生日プレゼントくれたんだ、これ可愛いでしょう。」 ソラは静まった家でたんたんと 仏壇に向かって話しをした。 (さて晩ご飯を作るか。) 今日のメニューはカレーライスで今人参を切っている。 (明日、私の誕生日か…。) 「いたっ!?」 ソラは誤って指を切ってしまった。 指から血が出てきた。 (指を切るなんていつぶりだろうとりあえず絆創膏は…。) ソラは台所を離れ救急箱を開け絆創膏を取り出し指に貼った。 (よし完成) 再び台所に戻りカレーライスを完成させた。
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