第1章 幻想郷

7/15
前へ
/173ページ
次へ
「…俺の勝ち…だな。」 とりあえず、 スペカを使った事の驚きと、 魔理沙への申し訳のなさと、 勝利した嬉しさが混ざった一言。 「くそー、騙しやがって。」 騙す? 「スペカ使えるのかよ!」 あ、それね。 「戦闘中に偶然使えただけだ。もう一度やれって言われても出来そうにない。」 「…まぁ、そこはアタシのお陰だな。」 お陰様で。 死ぬことが分かった気がする。 「あれ?ところで霊夢は?」 「……zzz」 「そこで寝てるゼ。」 あんなドカンバカン言ってるときに、良く寝れるな…。 「…とりあえず。楽しかったよ。また弾幕勝負しようゼ。」 魔理沙が手を差し伸べてくる。 それに応える俺の右手。 「あぁ!俺も楽しかった。」 「…ふわぁ~。…あ、終わった?」 起きた霊夢がハッとする。 「…いつから手を握るような仲になったのかしら?」 ………あ。 「こ、これは違うんだ…えと、その、友情が生まれたって感じのアレで。」 アタフタする俺を余所に、 「アタシのボーイフレンドさ!」 一蹴。 「…エイスケって意外に手が早いのね…。」 「誤解です…。」
/173ページ

最初のコメントを投稿しよう!

129人が本棚に入れています
本棚に追加