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「…俺の勝ち…だな。」
とりあえず、
スペカを使った事の驚きと、
魔理沙への申し訳のなさと、
勝利した嬉しさが混ざった一言。
「くそー、騙しやがって。」
騙す?
「スペカ使えるのかよ!」
あ、それね。
「戦闘中に偶然使えただけだ。もう一度やれって言われても出来そうにない。」
「…まぁ、そこはアタシのお陰だな。」
お陰様で。
死ぬことが分かった気がする。
「あれ?ところで霊夢は?」
「……zzz」
「そこで寝てるゼ。」
あんなドカンバカン言ってるときに、良く寝れるな…。
「…とりあえず。楽しかったよ。また弾幕勝負しようゼ。」
魔理沙が手を差し伸べてくる。
それに応える俺の右手。
「あぁ!俺も楽しかった。」
「…ふわぁ~。…あ、終わった?」
起きた霊夢がハッとする。
「…いつから手を握るような仲になったのかしら?」
………あ。
「こ、これは違うんだ…えと、その、友情が生まれたって感じのアレで。」
アタフタする俺を余所に、
「アタシのボーイフレンドさ!」
一蹴。
「…エイスケって意外に手が早いのね…。」
「誤解です…。」
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