第1章 幻想郷

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「マジメな話、俺は帰りたいんだ。俺が今まで居た世界に。」 どう見ても地球上でこんなところ、あるわけがない。 「帰りたい…って、じゃああなたはどうやってここに来たの?」 霊夢が素朴な疑問を聞いてきた。 「さっきも言っただろ?電柱に…。」 「そうじゃなくて。…ええと、何かに吸い込まれる感覚とかあった?」 吸い込まれる?たしか… 「…一瞬だけ、歪み?みたいなのが見えたような…?」 「あ、分かったゼ!」 「どうやら当たりのようね。」 2人が同時に納得したようだ。 え?どゆこと? 「心当たりがあるのか?」 霊夢は魔理沙と答えが同じだったのを確認してから言った。 「…あのスキマ妖怪。」 その呟きに俺もピンときた。 「まさか…。ゆあきゅん?」 「ゆあきゅん?そんな名前で通っていたの。ていうか、なに?その名前…。」 霊夢が軽く引いたことなんか俺の視界に捉えていませんよ? 魔理沙がそんなやりとりを無視し、要約した。 「とりあえず紫がエイスケを連れてきたってことで、紫が原因か?」 「まだ確証は無いけど。」 切り替え早いな。 「と、とにかく八雲家に行くんだろ?」
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