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「マジメな話、俺は帰りたいんだ。俺が今まで居た世界に。」
どう見ても地球上でこんなところ、あるわけがない。
「帰りたい…って、じゃああなたはどうやってここに来たの?」
霊夢が素朴な疑問を聞いてきた。
「さっきも言っただろ?電柱に…。」
「そうじゃなくて。…ええと、何かに吸い込まれる感覚とかあった?」
吸い込まれる?たしか…
「…一瞬だけ、歪み?みたいなのが見えたような…?」
「あ、分かったゼ!」
「どうやら当たりのようね。」
2人が同時に納得したようだ。
え?どゆこと?
「心当たりがあるのか?」
霊夢は魔理沙と答えが同じだったのを確認してから言った。
「…あのスキマ妖怪。」
その呟きに俺もピンときた。
「まさか…。ゆあきゅん?」
「ゆあきゅん?そんな名前で通っていたの。ていうか、なに?その名前…。」
霊夢が軽く引いたことなんか俺の視界に捉えていませんよ?
魔理沙がそんなやりとりを無視し、要約した。
「とりあえず紫がエイスケを連れてきたってことで、紫が原因か?」
「まだ確証は無いけど。」
切り替え早いな。
「と、とにかく八雲家に行くんだろ?」
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