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─八雲家─
ドーーーーン。
「あ、失敗しちまった。」
「失敗しちまった。…じゃねぇよ!どう失敗したらホウキが地面に垂直に刺さるんだ!?」
「スピードが少し抑えられなかったからな…。」
冷静に言うなっつの!
「エイスケ大丈夫?魔理沙、せっかくケガが治ったのにまた増やさないでよ。」
「大丈夫だ!エイスケは頑丈だしな。」
さすがにあのスピードに
ついて来れなかった霊夢が
少し遅れて到着。
「軽く200Km/hは出てたと思うがそれが『少し』だと?」
「頑張れば300km/hは出るぜ!」
そういう事じゃない。
「…とにかく入るぞ?」
玄関に立って、
中の人を呼び出そう…としたとき
「何の用かしら?」
淑やかな声をしていて、
それでいて、どこか
力強い印象を与える声だった。
その声のすぐ。
何もない所から紫色の亀裂が入り
1人の女性が出てきた。
「あなたが、八雲紫…。」
赤いリボンの帽子に、
ドレスをきた女性。
霊夢や魔理沙とは違く、
『大人』という雰囲気だった。
「人の家に、堂々と入ってくるのは感心よ魔理沙。」
堂々で感心?
「魔理沙?どういうことだ?」
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