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「あ、じつはな…」
「不法侵入者よ?」
魔理沙より紫が、
答えてくれた。
「人聞きの悪いコト言うなよ!ただちょっと家に入って、ちょっと物を借りているだけだ!」
確信犯。
ついでに窃盗犯。
「いやいや!もうバラしてんじゃん!?逮捕だ!逮捕!」
「大丈夫!幻想郷に犯罪はなぁい!」
そういって自信満々に
親指を立てる魔理沙。
「…本題に入るけど、」
と霊夢。
「まぁ、魔理沙のコレは今に始まった事ではないわ。…とにかく上がりなさい。」
紫が諦めたように言うと、
紫色の隙間から出てきて
フツーに家に入った。
「おじゃましまーす。」
それに付いていく俺と霊夢と…
「じゃあ、アタシも…」
「そうそう私のスペカは…」
紫がスペルカードを探し始めた。
完全なる死亡フラグ…
「大丈夫だって、今日は何も取っていかないからさ。」
窃盗が日常茶飯事なのが
良くわかる一言。
ガラガラ…
紫の家はなかなか豪華だ。
一言でいえば厳か。
江戸時代の城を思わせる。
中を進んでいき、
横引きの障子を開けると…
先客がいた。
小さな猫と九尾の狐が。
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