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「あ、お帰りなさい紫様。」
「今の客はその人間達ですか?」
猫と狐が普通に話す。
「えぇそうよ橙、藍。人間2人はともかく、違う人間が干渉しているのが気になるわ。」
…!
なんだと…!何で?
「何で俺が何者か知っているんだ?話して無いはずなのに。」
すると、紫が楽しそうに言う。
「私はそんじょそこらの妖怪とは訳が違うわ。ちょっとの気配察知で、あなたの正体も不法侵入もすぐに分かるわ。」
「さすが紫ぃ~。」
魔理沙が調子に乗って言う。
「そこは威張るとこじゃないわよ魔理沙。」
そして霊夢のフォロー。
「まったく…ん?」
俺が呆れていたら、
橙という猫が俺に興味を
示したみたいだった。
「あまり感じない気配だなぁ」
緑の小さな帽子に、
小柄な体に、
「これ、ネコミミだよな?…取れっかな?」
「にゃぁあああ!取れないよぉ!」
ホントに自前だった。
「これこれ橙、お客をあまり困らすなよ。」
黄色の二つトンガリの帽子に
袖の長い服を着て…
ていうか袖が長すぎて
前で両腕を通している。
その少し老いた喋り方から
プレッシャーを感じる。
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