第1章 幻想郷

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「あ、お帰りなさい紫様。」 「今の客はその人間達ですか?」 猫と狐が普通に話す。 「えぇそうよ橙、藍。人間2人はともかく、違う人間が干渉しているのが気になるわ。」 …! なんだと…!何で? 「何で俺が何者か知っているんだ?話して無いはずなのに。」 すると、紫が楽しそうに言う。 「私はそんじょそこらの妖怪とは訳が違うわ。ちょっとの気配察知で、あなたの正体も不法侵入もすぐに分かるわ。」 「さすが紫ぃ~。」 魔理沙が調子に乗って言う。 「そこは威張るとこじゃないわよ魔理沙。」 そして霊夢のフォロー。 「まったく…ん?」 俺が呆れていたら、 橙という猫が俺に興味を 示したみたいだった。 「あまり感じない気配だなぁ」 緑の小さな帽子に、 小柄な体に、 「これ、ネコミミだよな?…取れっかな?」 「にゃぁあああ!取れないよぉ!」 ホントに自前だった。 「これこれ橙、お客をあまり困らすなよ。」 黄色の二つトンガリの帽子に 袖の長い服を着て… ていうか袖が長すぎて 前で両腕を通している。 その少し老いた喋り方から プレッシャーを感じる。
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