129人が本棚に入れています
本棚に追加
─そしてそれは突然やってくる─
偶然か、必然か、運命か。
俺はこの退屈な日常が
ずっと続くと思っていた。
─次の日─
「あら、おはよう。今日はずいぶんと早起きだこと。」
と、わざとらしく言う。
早く起きたのは、
俺は毎日遅くまで東方をし続け、
朝は起きられないから。
「………。」
とにかく無言。無言の
プレッシャーを母にぶつける。
だけど、効果無し。
早々に朝食をとり、
早々に着替える。
「…行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
東方つーのは、数日開くだけで
かなり腕がなまるものであって、
夏休み開けた頃には、
「俺もドシロウトだな…」
そんなとき、電柱に
引っ掛かっている1つの風船が、
そして小さな子供が、
目に留まった。
「うぇぇぇーん、わたちのふうせん…。」
誤って手放して、
取れなくなったのか。
…素通りしよう。
としたが、何故が引っ掛かり
取ることにした。
たかが、3m程度の場所。
ちょっと登れば…
「よし、届いた。」
ジャンプして着地。
「ほら、ふうせ…ん…?」
戻った時には、子供は
居なくなっていた。
いや、俺が居なくなっていたと
言うべきか。
つまり…。
最初のコメントを投稿しよう!