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「いいなあ…。甘い香りのするイケメン」
「イケメンかはわかんないけど…」
「何だよ、俺のこと?」
突然、後ろから声がかかった。
「柴田なわけないじゃん」
亜樹が鋭く言う。
クラスメイトの柴田大地が、私達が囲んでいたお菓子をつまみながら口を尖らせた。
「なーんだ。てっきり俺かと」
「柴田、今日の香水は?」
「エンジェルハート」
そう言うと、いたずらっぽく笑ってカーディガンとワイシャツをはだけさせ、鎖骨辺りを見せた。
「かいでみる?」
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