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「………僕と?」
「はい、あの……ご迷惑でしたか?」
「あ、いや?一緒に行くのは構わないけど、そういうのって彼女と行くべきじゃないの?」
「か、かか彼女何て俺にはいませんよっ//////」
思わずキョトンとした表情で尋ねてしまえば、もの凄い勢いで否定された。
そんな身を乗り出して否定しなくても………
まぁ、確かに………夜弥は無自覚天然だと思う。
そこは、雪弥と一緒。
「そ、そうか?なら、一緒に行かせてもらうよ」
「あ、はい……分かりました。えっと、取り乱してすみません」
「気にしなくていいよ。私がおかしな事言ったからだしね」
椅子に座り直して俯く夜弥の頭をワシャワシャと撫でると、効果音が付きそうなくらいに顔が赤くなった。
忙しい奴だね、本当に。
「あ、そういえば雪弥はいいのか?一緒に連れていかなくて」
「雪弥は親戚の家に行くので、大丈夫ですよ」
「そう?三人でもいいんだけど………」
「いえ、俺が貴方と二人で行きたいので」
「はぁ……そうなんだ……」
遠回しにハッキリと言ったよ。
しかも、自覚が全くない様子。
(参ったね、これは………)
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