††苦労性の彼は長男††

4/7
前へ
/21ページ
次へ
「どうかした?」 「いや、今日は髪型違うなぁって・・・・・」 「あぁ、纏めるのが面倒くさかったからね」 何時もは下の方でサイドテールなんだけど、 今日は襟足で結ってみた。尻尾みたいで微妙だけど。 すると、彼は僕の前髪を触ったかと思ったら、ヘアピンでパチリと留めた。へ? 「うん、こっちの方がいいや。前髪くらい留めた方が可愛いですよ」 「いや、可愛いとか僕に似合わない言葉を笑顔で言わないで。てか、これ君のじゃないの?」 「違いますよ~、薫さんにプレゼントです。僕たちのお弁当作ってくれるから」 ピンを指で弄りながら、彼の照れ臭そうな笑みを見る。 確かに、僕は隼人君含め四人兄弟の弁当を作っている。 双子ちゃんに限っては朝食も。 別に僕が朝暇だから、してるだけなんだけど・・・・・・・・
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加