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そんな感じで、荷物の整理もせずに小さい頃の話で盛り上がっていると、叔母さんが帰ってきた。
「晴ちゃん、いらっしゃい!!
引っ越し疲れたでしょ?手伝えなくてごめんなさいね。
今人手が足りなくて休みもらえなかったのよー。」
叔母さんは急いで帰ってきてくれたのか、少し息を切らしている。
ふうっと息を吐きながら両手に抱えた買い物袋をキッチンへ運んでいる。
「今日は晴ちゃんの歓迎会も兼ねて、ご馳走作るから楽しみにしててね!!嫌いなものは何かあったかしら?」
「あっ、特に無いです。
すみません、居候させてもらえる上にそんな歓迎会だなんて・・・。」
「あらっ、そんなこと気にしなくていいのよ。
ここにいる間は、私たちのこと本当の家族だと思ってくれて良いんだから。
ねっ!?だから遠慮なんてしないでね。」
叔母さんは少し寂しそうな笑顔で、「娘ができたみたいで嬉しいの。」と付け加えた。
「さ、ご飯ができるまでちゃちゃっとお部屋の片付け済ましちゃって!!優也も暇なら晴ちゃんのお手伝いしてきて。
また声かけるからね。」
あたしと優くんは返事をしながら二階へ向かった。
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