プロローグ

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「お前を破壊すれば俺の記憶は…………戻るのか?」 そう言ってエンドは襲いかかって来た怪人を蹴り飛ばし、ブラックスキャナーで再びエンドドライバーをスキャンした。 『ギガスキャン』 電子音が鳴るとエンドの背中に銀色の翼が展開され、エンドの姿が段々と薄れて行き消える。 「ギィ!?」 怪人は驚きながら後ろ、左右、上の順に辺りを見渡すがエンドの姿は無い。 しかし 「終わりだ……ブレイジングキック」 青年の声が聞こえた瞬間、怪人に体中にオレンジ色の炎を纏ったエンドの飛び蹴りが炸裂し、怪人は爆発して消滅した。 「…………」 そしてこの世界に残ったのは青年だけ。 「この世界も、ハズレか……」 そう言いながら青年が変身を解くと、青年の目の前に波打つ銀色の壁が出現した。 「…………次の世界か……俺の記憶はこの世界にあるのか、か?」 そう呟きながら青年は銀色の壁の中に消えた。
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