5人が本棚に入れています
本棚に追加
放課後。
俺たち『オカルト研究部』は毎日のように降霊術や占い、おまじないを文字通り研究している。
この部は俺の幼なじみであるマユが創設した部で、部員は俺とマユ、そして親友のダイスケしかいない。
そして今日も、『いつも通り』の研究が始まった。
「昨日の『ミチヒキ』は失敗に終わったから、今日はとびきり凄い降霊術を持ってきたの!」
机にルーズリーフを勢い良く叩きつけるマユ。顔はいつもと同じ自信に満ち溢れていた。
「あれは結局何をしたかったのか分からなかったな…で、今日はどんなの持ってきたの?」
ダイスケは教師用の椅子にまたがり、くるくると回っていた。
「ふっふっふ…今回の降霊術はこれ!『願いの墓』です!」
「「ね、願いの墓!?」」
俺とダイスケ、二人の驚愕の声が部室に響き渡った。
最初のコメントを投稿しよう!