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「願いの墓ってあの有名な…」
「そう!塩と髪の毛をいれた人形に自分の叶えたい『願い』を聞かせるの、それで人形の願いが自分の頭に入ってくれば墓が見えるから、その墓に花を添えるという感じかな」
マユがペラペラと説明をする。勉強はできないのにオカルトに関したらマユの右に出る奴はいない。
それ程マユはオカルトオタクなのだ。
「確か、花を墓に添えるまで後ろを向いちゃいけないんだっけ」
「そう、一説にはその世界は死後の世界とも言われてるの。その墓の主は本当に凶暴らしくて……」
マユは話し始めたら止まらない。
夏の自由課題では霊や占いについてレポートを300枚も書き、先生の顔を引きつらせたこともあった。
それほどマユはオカ(以下略)。
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