小説風味

8/12
前へ
/13ページ
次へ
一瞬の沈黙の後、何かが壊されていく音だけが家中に響いた。 私はその間只呆然としていた。しかし気付くと足だけは動いており、恐る恐る、ゆっくりとそこへ向かっていた。 私の野次馬精神は無意識に反応するようだ。 いつの間にか音はやんでいた。 部屋に到着し、私が見た物は嵐でも来たのではないかという程に散らかった室内。無惨にも砕け散った私のPC、D*、P*P、P*3(全て痛改造済)などの私御用達アイテムの数々。 その中心にはヒールでPCのモニタを踏みつける姉が居た。 地獄絵図である。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加