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そんなとき、彼女の頭に誰かの言葉が響いた。
「ふぇっ!?な、なにが起きたの?」
突然の事でびっくりしてる彼女に、もう一度その声が響いた。
『こっちだよ!こっちにきて』
「ひゃあ!えっえっ?」
戸惑う彼女。当然といえば当然なのだが、その声はちょっと怒ったように
『早く来てくれ!』
と言った。
「は、はひぃ!」
すると彼女は何故か敬礼をしてから、彼が誘導する方向に走って行った。
「はぁ…はあ。ここ…ですか?」
『ああ、そうだよ。ちょっと待ってて』
息を切らしながらたどり着いた場所は、モールの近くにある小学校だった。
今も授業をやっているので、入ったらまずい気もしたが…
「ま、いっか!」
その一言で、全て解決した。
「それにしても…なんでこんな所に?」
どこにいるかわからない彼に話しかける。
また頭の中に声が響いて来るのか、と待っていたが、声が聞こえたのは予想外の場所からだった…
「ここが、皆から一番近い場所だったからね」
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