27人が本棚に入れています
本棚に追加
/75ページ
八神優我と会わなくなってから5日間…
───何かが変わった
「間宮、お前また学年トップな?」
「あ…はぃ。」
テストでいくら良い点数でも先生に褒められても…
─────嬉しくない。
なんだろう?
あの日から私は止まったままな気がする。
私は今日も屋上にいる
勉強する気にはなれなかった。
「私…どうしちゃったんだ?」
今までこんな事無かったのに。
今の私は何をしても嬉しくない。
何かが足りない。
何かがない気がする。
胸に空いた穴はなんだ?
どうしちゃったの?
私は…
八神優我がいないとダメなの?
「あはは…わかんないょ」
屋上で寝て空を見上げてたら色んな事を思い出した。
学年トップだった時はいつも八神優我が、
「沙奈ちゃん!やったね☆僕、尊敬ちゃうょ♪」
なーんて言ってたっけ?
「沙奈ちゃん、勉強なんか楽しいの?僕と遊ぼうょ☆」
─────沙奈ちゃん!
あぁ…だから嬉しかったのかな?
見上げてる空が大粒の雫のせいで濁って見えない。
こぼれ落ちて頬を伝う。
最初のコメントを投稿しよう!