27人が本棚に入れています
本棚に追加
/75ページ
会いたい
八神優我に会いたい!
「優我ぁ…………」
「呼んだ?」
私の濁った視界の中に誰かが入ってきた。涙を拭うと
そこには…
「や!八神優我ぁ!?何でそこにいんのよ!?」
「ん~?沙奈ちゃんが呼んだからだょ?」
この男…私をからかった!?
ありえないっ!
バカバカッ!!
学年トップの私が…
最悪だわっ!
「あんたっ…グスッ…最低だわ。」
すると優我はほっぺを膨らまし私のほっぺをつねった
「ヒドイのは沙奈ちゃんだょ。僕が今までどれだけ沙奈ちゃんにアプローチしてきたと思ってるの?」
アプローチ!?
「僕は沙奈ちゃんが好きなのに…沙奈ちゃんは気づかないんだもん。」
八神優我が…
私を、好き!?
「や…八神優我っ!?」
「嫌だ。」
「へ?」
「優我がいい。さっきみたいに…」
なんなのコイツ!!
「ゆ…優我。好きって何よ!?」
信じられない…
「気づかなかったの?僕はずーっと沙奈ちゃんが好きだったんだょ?」
嘘…ホントに?
つねってたほっぺを離して優我は優しく眼鏡を外した。
「眼鏡をかけた沙奈ちゃんも好きだけど…外した沙奈ちゃんはヤバい…可愛い」
「かっ!?可愛いっ!?」
声が裏返っちゃった…
最初のコメントを投稿しよう!