1時間目

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  寮の入り口に走ってきた2人はこちらに気づいて頭を下げたので私も慌てて2人に挨拶をした。 「今日からお世話になります森戸夏海です。 よろしくお願いします。」 「寮母をやっている大塚悦子です。 皆から、えっちゃんって呼ばれているの。 私も、ここに居る皆も年齢は関係無くタメ口で話してるから夏海ちゃんも遠慮しないでタメ口で話してね。」 寮母さんというからもう少し年配の女性を想像していた。 見た目20代後半くらいで153センチの私と同じくらいの身長の女性だ。 「同じ部屋になる安藤千紗。 堅苦しいのは苦手だから千紗って呼んでね。 同じ1年だけど私は普通科5組だからクラスが違うけどよろしく。」 私より10センチくらい身長が高くて大人っぽい彼女は、とても同級生に見えなかった。 「じゃあ私も夏海ってよんでね。」 私は慌てて返事を返した。 一通り挨拶を済ませると後ろにいるお父さんに気づいた寮母のえっちゃんは入り口にある私の下駄箱の場所を教えてくれた。  
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