君の瞳に乾杯

１時間目

　
早速履いていた靴をいれ私は真新しいルームシューズを箱から出した。

お父さん用にえっちゃんがスリッパを用意して目の前にある食堂に案内してくれた。

「お母さんだと、お子さんが住む部屋に入れて説明するのですが、お父さんといえど一応この寮は男子禁制なので、ここで説明しますね。」

事前に学校の案内書と一緒に寮の案内書はもらっていた。
でも、えっちゃんがお父さんに朝夕のご飯やお風呂、門限などの時間の確認や大浴場や部屋などの設備の詳しい説明をしてくれた。

お父さんが話を聞いているいる間、千紗が私を部屋まで案内してくれた。

ドアを開けると、すぐ右側がトイレと洗面所で左が荷物が入れられる大きな棚があった。

中を進むと頭の高さにあるベッド、その下には勉強机と椅子とタンスが左右に２つづつ置いてある。
ベッドの上からカーテンで仕切れるので多少のプライベートは確保出来るらしい。

そのため部屋の真ん中に置いてあったローテーブルに左右で座ると、その後ろを１人通るのがやっとだと思う。

食堂と大浴場があるので部屋に台所やお風呂は無い。

なので、ここは寮と言うより、どちらかというと下宿に近いかもしれない。