君の瞳に乾杯

１時間目

　
何とか荷解きが終わり、預かってもらっていた教科書や制服などを受け取った。
それらも部屋に仕舞うと夕飯まで時間があるため千紗がこの辺の道案内を買って出てくれた。

寮から学校まで直線だと１キロくらい離れている。
でも寮の入り口と校門が離れているし途中に住宅地があるため学校まで大きく別けて３通りの行き方があるそうだ。

大通りだと分かりやすいけれど遠回りなので千紗が普段使っている細い道が入り組んでいる登下校で使う道を初めに教えてもらった。

途中、駅やバス乗り場、美味しいお店の場所などを教えてもらい暇な時にお店に行こうと誘われた。

帰りに千紗がシャンプーがもうすぐ切れそうだからと１番近いドラッグストアーに寄って買い物をする事になった。

私はべつに買う物が無かった。
でも折角なのでお菓子でも買おうと選んでいると千紗の電話が鳴り響いた。
電話に出て相手の人と話していると用事が出来たので千紗は先に帰る事になった。

ドラッグストアーから寮まで１本道なので迷う事もないし地元の人なら寮の場所が解かるらしい。
私は、まだ迷っているお菓子の前に残る事にした。