小さな命

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"なんだよ"とグチグチと文句を垂れるエースを筆頭に船長室から出て行った隊長達を見送り白ひげに手渡したタマゴを見ていた 「マルコ。ちぃった落ち着きやがれ。」 「おちついてるよぃ!!!!」 いやいや、さっきから三日月さんの膝の上にあるタマゴの周りを忙しなく動いてれば、誰だって言いますよマルコさん しかも鳥の姿で 二人の口論を見ていたら三日月さんの膝の上にあったタマゴに動きを見せた コロン...コロン.... バサッ!バサッ! 「おっおや親父!!!!?動いたぃ!!?」 「わかってらぁ。黙ってみてろ。」 羽根をばたつかせながら興奮気味でタマゴを見ていたマルコに三日月さんは静かに一喝して、タマゴを見ていた コロン....コロン...コロン.. ....ピキ...ピキピキ... 少しずつタマゴの殻に皹が入って止まってしまうとマルコさんと三日月さんが "もう少しだよぃ!!" "早く顔を見してくれや" と励ましを送ると再びピキピキっと動き皹がタマゴに広がっていく ピキパキッ...パキパキ...カシャン (ュウ~~!!) 最後の力を振り絞りタマゴから出て来て、元気な産声を上げた ((((((((((う、産まれたーーーーー!!!)))))))))))
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