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「ん・・・」
高齢のためか、なかなか起き上がれなさそうだ・・・
何回か起き上がろうとしたが、駄目だった。
起き上がるのをやめたのか、隣の人がこちらを見ているのに気配がして、向きを変えるため寝返りをした。
「!!!!!」
「!!!!!」
二人の目が合ったとき、驚いた!
目の前に自分がいたからだった・・・
しばらくすると、若い方から声をかけた。
「もしかして 直美ちゃん?」
驚いて声が出なかったので、頷いて答えた。
「もしかして おばあちゃん?」
少し時間がかかったけど、恐る恐る聞いてみた。
「ええ おばあちゃんですよ」
おばあちゃんは年を重ねているせいか、割と落ち着いて答えていた。
二人は ジッと見つけていた。
「どうして 私 おばあちゃんになったんだろう・・・」
俯きながら直美は言った・・・
「もしかしたら 倒れたのと地震が関係しているのかもしれないねぇ・・・」
おばあちゃんは俯いている直美に そう言った。
「そっか それしかないよね?」
「ええ・・・」
そして、休憩室からの声が聞こえたのか、駅員がドアをノックした。
『お客さん 入ってもいいですか?』
二人は 「はい」と返事をした。
二人の返事を聞いた駅員と医師は、休憩室に入って行った・・・
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