第1話 不思議な出来事

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「ん・・・」 高齢のためか、なかなか起き上がれなさそうだ・・・ 何回か起き上がろうとしたが、駄目だった。 起き上がるのをやめたのか、隣の人がこちらを見ているのに気配がして、向きを変えるため寝返りをした。 「!!!!!」 「!!!!!」 二人の目が合ったとき、驚いた! 目の前に自分がいたからだった・・・ しばらくすると、若い方から声をかけた。 「もしかして 直美ちゃん?」 驚いて声が出なかったので、頷いて答えた。 「もしかして おばあちゃん?」 少し時間がかかったけど、恐る恐る聞いてみた。 「ええ おばあちゃんですよ」 おばあちゃんは年を重ねているせいか、割と落ち着いて答えていた。 二人は ジッと見つけていた。 「どうして 私 おばあちゃんになったんだろう・・・」 俯きながら直美は言った・・・ 「もしかしたら 倒れたのと地震が関係しているのかもしれないねぇ・・・」 おばあちゃんは俯いている直美に そう言った。 「そっか それしかないよね?」 「ええ・・・」 そして、休憩室からの声が聞こえたのか、駅員がドアをノックした。 『お客さん 入ってもいいですか?』 二人は 「はい」と返事をした。 二人の返事を聞いた駅員と医師は、休憩室に入って行った・・・
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