初めの記憶

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父と母は店舗付き住宅を購入し 母は昼は喫茶店、夜はカラオケスナックという店を1階で開き 父は会社勤めをしていました。 その新しい家に引越し、お店の改装をしている間 母が全く私の話に耳を傾けてくれないので 「私のお話を聞いて!」 と 癇癪を起こす私。 そんな私の姿に驚いた大工さんに叱られたのか なだめられたのか…そのあたりはボンヤリしているのですが その大工さんが怖くて泣き出してしまいました。 その時の不安な気持ち。 大きな男の人に話しかけられて不安だったこと、 母に振り向いてもらえなくて不安だった気持ちを 今でもよく覚えています。
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